ここまで進むと、骨が完全に吸収されて舌で歯を触っても動くくらい歯が動揺します
歯周病は、歯と歯ぐきの間にプラーク(歯垢)が蓄積することで、細菌が繁殖して歯ぐきに炎症を起こし、その後歯を支えている骨(歯槽骨)が侵される病気、すなわち細菌感染症です。
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歯周病の進行
第一度は歯茎の腫れ、出血程度です。まだこの段階は骨に影響が出ていません。ていねいなブラッシングと簡単な歯石取りで比較的早期に治ります。
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歯周病第2度
第2度は歯茎の腫れ、出血と歯を押すと少し沈む感じがします。まだ痛みは感じられませんが、骨も少し吸収(溶ける事)されるのでムズかゆい感じと不快感が多少あります。
病気がちだったり、体調が悪かったりすると歯が浮いた感じがします。
歯周病第3度
第3度になると腫れ、出血にくわえて歯茎を押すと膿が出ることがあります。口臭も強くなり、周りの人にも不快感をあたえます。歯茎が下がるので歯が長くなった感じがします。また、冷たい物がしみたり硬い物が噛めなくなったりします。歯科医院での治療も少し困難になるので、期間的に長くなりますが、まだ、ある程度の回復は望めます。時々急性で歯茎がひどく腫れて強い痛みを感じることがあります。
歯周病第4度
ここまで進むと、骨が完全に吸収されて舌で歯を触っても動くくらい歯が動揺します。歯茎に歯が乗っていると言っても過言ではありません。また、自然に歯が脱落することもあります。歯科医院もここまで進んでいる場合は、抜歯します。
歯周病をそのままにしておくと、歯肉の中に歯周病菌や炎症の生産成分が侵入します。さらに血管の中にまで入り込んで身体中に到達し、身体のあちこちに悪影響を与えると考えられています。心臓病、脳卒中、糖尿病の悪化、気管支炎、肺炎などとの関連性が指摘されており、お口の健康状態が全身の健康に多くの影響を与えているのです。また最近では、妊娠中の歯周病は低体重出産や早産の可能性も指摘されており、注意が必要です。もし、歯周病が気になりだしたら早めにご相談ください。