咬み合わせは歯に加わる力のバランスを変化させます

kimiko2

2017年10月16日 17:16

歯茎が細菌により炎症を起こして腫れ、歯と歯茎の間に歯周ポケットという隙間ができます。それが深くなると歯の土台となっている歯槽骨が溶かされ、最終的には歯が抜け落ちてしまう病気です。

原因は(1)細菌感染(2)遺伝(3)プラークコントロールの不良(4)生活習慣・ストレス(5)加齢・老化等が考えられますが一番最大の原因として考えられるのはプラークコントロールの不良による細菌感染です。歯と歯茎の間に歯垢(プラーク)や歯石が溜まることによりそこが細菌の巣になり歯周組織に炎症を起こさせます。
歯面清掃用ハンドピース
歯磨き以外に注意すべき歯周病の3大要素
1噛みあわせ
咬み合わせは歯に加わる力のバランスを変化させます。歯の許容範囲以上の力は、歯周病を悪化させやすくなります。
2歯ぎしり
就寝中の歯ぎしりは、歯により高い、力のストレスを加えます。寝ている間に歯をペンチで挟んで揺すられるようなもので、歯と歯茎の境目が緩んで歯周病の進行させやすくなります。
3歯並び
歯並びが悪い場合、同じように歯磨きしても、磨き残しが生まれることが多く、歯周病リスクが高まります。
歯周病は歯磨き以外の注意点も押さえて予防する必要があるのです。
高圧蒸気滅菌器
スケーリングとは、歯根面から「歯石」を取る治療です。
歯科医師や歯科衛生士がスケーラーと呼ばれる専用機器を用いて歯根面から歯石を除去します。スケーラーには、手動で使う「ハンドスケーラー」や超音波による「超音波スケーラー」などがあります。
“歯石”を除去するスケーリングの重要性
歯周病の直接的な原因は、生きた歯周病菌が潜んでいるプラーク(歯垢)です。そのため、歯周病治療においてはプラークを取り除く処置が重要になってきます。一方で、歯石というのは死んだ細菌の塊であり、それ自体が直接、歯周病の原因になるわけではありません。
しかし、歯石の表面はデコボコ・ザラザラしているためプラークが付着しやすく、歯石には必ずプラークが付着しています。そのため、歯周病の発症・進行を抑えるためには、スケーリングで“歯石”を取り除くことも重要なのです。