2017年08月25日

歯周病による歯根の露出による虫歯

虫歯は、歯の表面にこびりついた歯垢(プラーク)に含まれる虫歯の原因となる細菌(主にミュータンス菌)が、飲食物から糖分を取りこみ、強い酸をつくることから始まります。
ミュータンス菌が糖分などを分解し、粘り気のある物質(デキストラン)を作り、それが歯に付着すると、そこから歯をかたちづくるミネラルが奪われていきます(脱灰)。 しかし、だ液には歯の表面を中性にする働きがあり、表面が中性になった歯は再びミネラルを取り戻すことが出来ます(再石灰化)。虫歯は、このふたつの働きがバランスを崩し、歯の表面がプラークによる酸に溶かされ続ける病気です。歯と歯肉の間に形成された歯垢は歯肉炎を引き起こす原因となります。

1.磨き残しによる虫歯
子供の虫歯と同じように奥歯の溝の部分のほか、歯と歯の間・歯と歯肉の境目・歯の裏側のような、磨き残しの多い部分に虫歯ができやすくなります。

2.歯周病による歯根の露出による虫歯
歯周病で歯肉が縮退すると、露出した歯根面に虫歯ができやすくなります。通常の歯の表面を覆うエナメル質に比べて、歯根面を覆う象牙層は柔らかいことから虫歯になりやすいのです。この部分の虫歯は特に高齢者にできやすいといわれています。
歯科治療器具
3.治療後のレジンやインレー(詰め物)の内側での虫歯
歯と詰め物の間にできた隙間から虫歯菌が侵入してできる虫歯です。深い部分まで治療している歯ほど進行が早く、神経を抜いていることが発見を遅らせる要因となります。
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C0~C4の虫歯の対策
C0の虫歯ですと、フッ素入り歯磨きを使い再石灰化させることが可能です。しかし、自覚症状がほとんどないため、歯科検診を受けていないと気づかれることが少ない虫歯です。

C1~2の虫歯になると「歯がしみる」などの自覚症状があります。虫歯を綺麗に取り除き、詰め物を行います。
歯科用品

C3の虫歯では、虫歯が神経まで達している状態で、自覚症状として激しい痛みなどがあります。根管治療を行い、歯の根の奥まで達している虫歯菌を綺麗に取り除き、虫歯の大きさに合わせ、詰め物やかぶせものを行います。

C4の虫歯になると、虫歯が歯の根元まで進行し、歯茎から上の歯がほとんどなくなっている状態です。根管治療を行い、被せ物を行いますが、虫歯菌が深いところまで進行していると、場合によっては抜歯が必要な事もあります。



Posted by kimiko2 at 16:39│Comments(0)
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